名演奏のクラシックBGM

落ち込んだ時に聴くメドレー

元気を出さなくていい日に。静かな曲から始めて、約28分かけて少しずつ明るい方へ進む6曲です。

1曲目から順番に流れます。曲ごとのダウンロードは各曲のページから。

メドレーの流れ

最初の3曲は、気持ちに寄り添う静かな曲です。いきなり明るい曲を聴くと、かえって疲れることがあるので、まずは今の気分に近いところから始めます。

4曲目からは少しずつ光が差してきます。2分足らずの軽いワルツ、春の曲と小さな一歩を重ねて、最後は大きな盛り上がりで締めくくります。

静かに寄り添う → 少しずつ明るく → 前を向く。途中で止めても大丈夫です。

  1. 1曲目は、明るすぎず暗すぎないこの曲にしました。《悲愴》という題ですが、第2楽章はゆっくりとやさしい曲です。今の気分のまま、そっと聴き始められます。

    聴きどころ:2分40秒ごろに、この曲でいちばん音が大きくなる場面があります。そのあと4分25秒ごろから、ふたたび静かに閉じていきます。Backhaus の1953年録音です。

  2. ピアノ1台から、オーケストラのゆったりした響きに広げました。7分半ほど、急がない時間が続く曲です。言葉のない曲に、しばらく身をあずけてください。

    聴きどころ:2分42秒ごろからの30秒が、この曲でいちばん静かな部分です。そこからゆっくりと高まり、終盤の7分04秒ごろが頂点です。ワルター指揮・ニューヨークフィルの1947年録音です。

  3. 寄り添うパートの締めくくりに、少しだけ感情が動く3分半の曲を選びました。静かな部分と盛り上がりの差が大きい曲(27.0dB)なので、音量は小さめにしておくのがおすすめです。

    聴きどころ:37秒ごろからの30秒がいちばん静かな部分で、2分26秒ごろに大きな盛り上がりが来ます。Karajan、フィルハーモニア管弦楽団の1954年録音です。

  4. ここから少し明るい方へ向かいます。1分41秒の短く軽いワルツです。いきなり大きく明るくせず、まずは小さな一歩から。

    聴きどころ:46秒ごろからの30秒が、いちばん静かな部分です。そこから最後の1分40秒に向けて、くるくると駆け抜けて終わります。ディヌ・リパッティ(ピアノ)の1950年録音です。

  5. 題名どおり《春》の曲です。冬が明けるように、気分をもう一段明るくする役目で5曲目に置きました。3分ほどの短い曲なので、明るさが重たくなりません。

    聴きどころ:29秒ごろからの30秒が、この曲でいちばん静かな部分です。そこから最後の3分02秒に向けて、明るく盛り上がって終わります。Kaufman、スウォボダ指揮・コンサートホール室内管弦楽団の1947年録音です。

  6. 最後は、前を向くための1曲です。それまでの5曲より大きな音が出る曲なので、ここまで聴いて「もう少し聴けそう」と思えたら、再生してみてください。

    聴きどころ:4分47秒ごろから、いったん静かになります。そこから7分06秒ごろの最後の盛り上がりへ、一気に駆け上がります。Boult、BBC交響楽団の1945年録音です。

こんな聴き方も

  • 全部を通して聴かなくても大丈夫です。最初の3曲だけ、でも十分です。
  • 音量は小さめから。3曲目と6曲目は途中で音が大きくなるので、最初の音量を控えめにしておくと安心です。
  • 6曲目の《木星》は音が大きくなる曲です。夜に聴くときは、5曲目で止めるのもひとつです。
  • 温かい飲み物を用意して、ぼんやり聴くだけでも。

つらい気持ちが長く続くときは、ひとりで抱えずに。相談先はまもろうよ こころ(厚生労働省)にまとまっています。

選曲した人から

落ち込んだ日に、明るい曲で無理に元気を出そうとすると、かえって疲れることがあります。だからこのメドレーは、静かな曲から始めました。

音楽が何かを解決してくれるわけではありません。でも、30分ほど曲に身をあずけて、温かいお茶がおいしい、窓の光がきれい、そんな小さなことに気づけたら、それで十分だと思っています。

— くらしのクラシック 運営者