パガニーニの主題による狂詩曲（Rhapsody on a Theme of Paganini, Op. 43）は、ロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフが1934年に作曲したピアノとオーケストラのための変奏曲形式の作品です。全24の変奏から構成され、晩年の代表作のひとつであり、中でも第18変奏は愛情あふれる旋律美で広く知られます。

楽曲情報

パガニーニの主題による狂詩曲 （Rhapsody on a Theme of Paganini, Op. 43）

項目	内容
作曲者	セルゲイ・ラフマニノフ（Sergei Rachmaninoff）
形式	ピアノとオーケストラ用変奏曲（24変奏）
作曲年	1934年（7月〜8月）
特徴	第18変奏「美しきロスマリンの主題」は愛好家に人気。全体を通して技巧と叙情性を高次元で両立。
演奏時間	約20〜25分（演奏による差異あり）

日本国内での使用例

• 映画『ある日どこかで（Somewhere in Time）』※日本公開1981年）
  ラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲 第18変奏』が、主人公の回想シーンなどで使用されており、映画全体のロマンチックな世界観を象徴する音楽として印象的に使われています。

編曲・アレンジ版の活用例

• 吹奏楽版：ブラボー・ミュージック等から吹奏楽アレンジ譜が出版されており、公演や録音が多く存在
• 演奏会での演奏実績：横山幸雄×広上淳一＆日本フィルの共演など、日本国内著名アーティストによる演奏が定期的に行われています
• レコーディング多数：ヴァン・クリバーン（クラシックCDジャパン）、ユジャ・ワン、佐渡裕×反田恭平などの録音が存在