ボレロ(Boléro)は、フランスの作曲家モーリス・ラヴェルによって1928年に作曲された管弦楽作品で、20世紀を代表するクラシック音楽のひとつです。1つの旋律とリズムを繰り返しながら少しずつ音色や楽器編成を変化させていく構成で、徐々に高揚しながらクライマックスに至るという革新的なスタイルが特徴です。もともとはバレエのための音楽でしたが、現在では単独演奏でも非常に高い人気を誇ります。
楽曲情報
ボレロ(Boléro)
項目 | 内容 |
---|---|
作曲者 | モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel) |
ジャンル | 管弦楽曲(バレエ音楽として作曲) |
初演年 | 1928年(パリ、オペラ座) |
構成 | 単一の旋律とリズムを反復し、オーケストレーションによって展開 |
特徴 | 拍子(3/4)・リズム・旋律が全編で繰り返され、徐々に音量と楽器数が増大 |
演奏時間 | 約15〜17分 |
備考 | 作曲当初は実験的作品とされていたが、今では代表作として定着 |
映画での使用例
- 映画『愛と哀しみのボレロ』(1981年/クロード・ルルーシュ監督)
『ボレロ』が演奏・使用され、作品タイトルにも反映された印象的な雰囲気を感じられます。
編曲・アレンジ版の活用
- 吹奏楽・ピアノ連弾・電子音楽などさまざまな形式で編曲されている
- フィギュアスケート(羽生結弦選手ほか)での使用例も多数
- バレエや現代舞踊などの舞台音楽として再演される機会も多い
- ドラマ・CMなどで「高まり」や「緊張感の演出」として使用されることも