モルダウ(Vltava / Die Moldau) は、チェコの作曲家ベドルジハ・スメタナによって作曲された連作交響詩《わが祖国(Má vlast)》の第2曲で、チェコを流れる大河「モルダウ川」の流れを音楽で描写した名曲です。
楽曲情報
連作交響詩《我が祖国》より「モルダウ」(”Vltava” (The Moldau) from Má vlast (My Fatherland))
項目 | 内容 |
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作曲者 | ベドルジハ・スメタナ(Bedřich Smetana) |
作曲年 | 1874年 |
収録作品 | 交響詩《わが祖国(Má vlast)》全6曲中の第2曲 |
別名・通称 | ドイツ語名:Die Moldau(ディ・モルダウ) |
特徴 | モルダウ川の源流から大河へと変わる流れを描いた、壮大で詩的な音楽。自然・歴史・民族性が融合した国民的作品。 |
構成 | – 源流(小川のせせらぎ) – 森と狩り – 農民の結婚式 – 月光の夜 – 急流 – ヴィシェフラド城を仰ぎながらのクライマックス |
CMでの使用例
- キヤノン「EOS 70D」CM(2013年)
俳優・妻夫木聡さんが出演する一眼レフカメラ「EOS 70D」のCM「The Wind篇」で、「モルダウ」が使用されています。雄大な自然の風景とともに、製品の魅力を引き立てています。 - 太平洋戦争関連のDVD CM
太平洋戦争をテーマにしたDVDのCMでも、「モルダウ」が使用されています。この楽曲の壮大な雰囲気が、映像の重厚さを強調しています。
ドラマでの使用例
- TBS系ドラマ『カルテット』(2017年)
松たか子さん、満島ひかりさんらが出演するドラマ『カルテット』では、第1話と第9話で、劇中のカルテット「ドーナツホール」が「モルダウ」を演奏するシーンがあります。物語の重要な場面で使用され、印象的な演出となっています。 - フジテレビ系ドラマ『北の国から』
名作ドラマ『北の国から』の第1回で、喫茶店の店内BGMとして「モルダウ」が使用されています。登場人物の心情や物語の雰囲気を深める効果を果たしています。